秋の収穫を終えて

秋の収穫を終えて_稲と秋の空

先日、稲刈りが無事に終わりました。
今年は前々から父にそろそろ乗せなきゃなって言われていたコンバインを操作しました。

秋の収穫を終えて

コンバインの運転席。ボタンが多くて結構ビビるけど操作は楽ちん。

タイヤがキャタピラなので緊張しましたが、
操作方法は結構簡単だったので来年はメインでやることになるのかな。

秋の収穫を終えて

コンバインから見た田んぼ。結構高い。

祖父は持病を抱えながら父や私を心配して手伝ってくれました。
来年は無理せずオペレーターとして色々アドバイスしてもらいたいなと思います。
いよいよ父と私だけになったけれど、時々仕事がお休みの時母も手伝ってくれるので
親子水いらずでゆっくり怪我しないように頑張れたらいいな。

今年は3月からコロナの蔓延があって、
どのくらい普通でいられるんだろうかと心配しましたが、
農家の日常は全く変わりませんでした。

3月末から苗代の準備、5月中旬から田植え、9月中旬から稲刈り。

大まかにするとこの3つですが、今年の農作業で思ったのは、
自然って何があっても変わらないんだなってことでした。
災害がない限りは食べていけるって改めてわかったから、
割とのんびり安心できたように思います。

外に出て晴れの日も曇りの日も雨の日も作業をしますが、
疲れるけど体を動かして作業する事は、不思議と楽しいんです。
自然の音や匂いって微妙に毎日違っていて、
そういう細かい変化を感じながら、稲を育てて収穫することは、
もう私の生き方の中に不可欠なものなんだと思います。
疲れるけど元気になるんです。
普通は逆なのに、不思議ですよね。

色んなものが目まぐるしく変わっていく社会で、
自然だけはずっとそのままでいてくれる。
変わらないものがあるって安心できるのだと思います。
時々お天気に左右されてしまうけど。それはそれとして。

社会の速さについていこうと必死に頑張っていた時期もありました。
当時は本当にボロボロで、自分の最大限で頑張るのに、
120%以上を求められて泣いてばかりいました。
なんでこんなに自分はできないんだろうって責めてばっかりの日々。
でも、一度きりの人生だから自分らしく生きようと思って
切り替えられたから今があります。

私が私らしくいられるのは、家族が幸せでいてくれること。
小さい頃から家族を見てきて喜んでくれることが農作業だったので、
農繁期は農作業を手伝いながら自分の仕事を持つことにしました。
幸いそういう会社に就職できたので、今自分の望みが叶えられてとても幸せです。

そう思うと思い描いた目標って自然と形になっていくものなんだと思います。
私は小さいころから家族を助ける事が幸せでした。
どんなに辛いことや悲しい事があっても、農作業をしながら話して
笑っていられる空間が好きです。

時代の流れて色んな常識が変わっていく中、
変わらないものを維持していくことも必要だと思うのです。
それが回りから見て、遅れていると思われても人それぞれ価値観は違うのだから。
私はそれでいいと思う。そうすることで回るものもあるのだから。

私はきっと祖父母や両親にとってのいい子で居続けると思います。
苦しい時代を生きてきた人達が、私達がしっかりしているって
希望を持って安心して老後を楽しんで生きて欲しいから。

秋の収穫を終えて

なんでも挑戦していっぱい教えてくれる祖父。電気や機械系無敵。毎年たくさん学びをくれる。

人の希望を背負うのは苦しい時もあるけれど、
それをすることでみんなが幸せになるなら、
喜んで全てを背負いたいと思う。

何度も練習しなくちゃできない不器用な私を、
ここまで根気よく育ててできるようにしてくれた家族の為に。
今、私ができることはきっと、そういうもの。

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